全米ライフル協会より面白い圧力団体を探せ!
こないだtwitterでこんな事書いたら反響があった。
キレる老人が多いのは店員が非武装なのをわかっててナメてるからなので、店員がライフルを装備していれば老人のマナーも向上する。 #全米ライフル協会
— 浮田 (@floatune) 2017年2月15日
みんな全米ライフル協会好きね。
面白い発言が多いしね。しょうがないね。
全米ライフル協会は政治家に圧力をかけて、アメリカ政治に大きな影響力を持っていると言われている。
アメリカにはこのような圧力団体が数多くあると言われているが、全米ライフル協会以外はあまり知られていない。
そこで、どのような圧力団体があるか軽く調べてみた。
産業系
アメリカ自動車製造者同盟
全米ライフル協会に匹敵する圧力団体。
自動車メーカーの集まり。
GM、フォード、クライスラーのアメリカ自動車メーカーのビックスリーはもちろん
トヨタ、マツダ、BMW、フォルクスワーゲンなどの現地生産してる外国メーカーが入っている。
でも発言力が強いのはアメリカの自動車メーカー。
ここに所属しているメーカーが米国における自動車と軽トラックの販売台数の77%を占めている。
アメリカ国内の自動車メーカーが有利になるように
- リーマンショックでヤバいから連邦政府、お金くれー!
→金欠でヤバいから金くれと言っときながら俺たちは贅沢するぜ! - トヨタのプリウスの急発進は不具合なんやろ?
→実際はアクセルとブレーキの踏み間違え - 厳しい排気ガス基準にして外国メーカー締め出したろ!
→フォルクスワーゲンの不正に繋がる
と全世界的なコメディを演出してる。
(↓政府に金をせびるビックスリー経営陣 なおみな役員報酬は数百億近く貰ってる)
ちなみに映画トランスフォーマーの車が全部GMなのはGMが映画のスポンサーとして圧力をかけたからである。
フェア・サーチ (FairSearch)
「Google強すぎるから潰そうぜ!」
と抗議する団体。
所属企業はマイクロソフト、Expedia、Oracle。(マイクロソフトは2016年に脱退)
競合他社じゃん。
Google包囲網ってことね。ぶっちゃけGoogleのストーカー。
彼らの主張は
「Googleちゃん、実はコッソリ競合他社の検索順位下げてるでしょ!知ってるんだから!」
というもの。
陰謀論かな?
この主張によってGoogleの一部の部門は米司法省の監視を受けることになった。
なんでもありかよ…。
(↓Googleの企業活動にコメントするメンバー達)
宗教系
アメリカ家族協会(AFA)
家族とは名ばかりのキリスト教原理主義団体。
「家族」というワードを盾に教育や家庭に良くないテレビ番組や漫画に苦情を送る活動をしている。
日本のPTAの親玉みたいなもんね。
彼らが敵視するのはこのような表現。
アメリカ版遊戯王カードで女性の胸の谷間が表現できないのはこいつらが原因。
(↓谷間が規制されたブラックマジシャンガール)
規制が厳しすぎるため生み出された魔の性癖「ドラゴンカーセックス」の間接的な産みの親かもしれない。
(↓アニメの規制について熱く語る代表)
南部バプテスト連盟
聖書に書いてあることは全て正しいんじゃー!
と主張するヤバいキリスト教団体。
アメリカ史上最弱大統領として有名なジミー・カーターが所属していたことで有名。
(↓ジミー・カーター)
旧約聖書、新約聖書に書いてあることは全て正しいので以下の事を主張している。
- 進化論完全否定!(サルから進化したわけないやろ!)
- 女性は男性よりも下!(アダムからイブが生まれたので)
- カトリックは既に捻じ曲げられているので邪教!
すごいね…。
ちなみにカルト宗教の代名詞「統一教会」「ものみの塔」はここから輩出されてる。
ヤバい宗教の虎の穴かよ…
アメリカの教科書から進化論の話が削除されたりしてるのはコイツらのせいである。
(↓南部バプテスト連盟の議長)
政治信条系
イーグル・フォーラム
主張は以下の通り
- 男女は平等じゃないから女性は家にいろ!
- 好きで妊娠してんだから中絶すんな!
- 連邦政府は同性愛を強制している!
すげーな…
しかもこれだけ女性差別してるのに創始者は女性というからヤバイ。
(↓創始者のPhyllis Schlafly氏 )
アメリカだと「フェミニズムの天敵」として認定されている。
それにしてもこのババア…ゾンビと戦いそう。
正義の民主党員(Justice Democrats)
こないだの大統領選の民主党候補選で出てきた
バーニー・サンダースの支援者を中心としたグループ。
(↓バーニー・サンダース)
つまりできたばっか。
トランプ大嫌い。
ニューヨークやワシントンで暴れてるのはコイツら。
主張は以下の通り
- 大学の授業料が高すぎるからタダにしろ!
- 金持ちに重税を課せ!
- 最低時給あげろ!
意外とまともじゃね?
と思うのは大衆ウケする主張だから。
ぶっちゃけポピュリズムであり、こいつらが毛嫌いしてるトランプの主張とあんま変わらない。
トランプと敵の民主党の過激派が同じような主張なのは面白い。
敵の敵は味方みたいな。
(↓有名youtuberのCenk Uygur氏)
???系
セックスロボット撲滅キャンペーン
名前の通り、セックスロボットの撲滅を目指す運動。
セックスロボットとは風俗目的に作られたロボット。
セクサロイドともいう。
「A.I.」って映画でジュード・ロウが女性向けのイケメンセックスロボットだった。
最近豪快にハゲてきてるけど…
で、この運動の主張は以下の通り。
- セックスロボットのせいで男女間でセックスできなくなる!
- なぜなら子供の初体験の相手がセックスロボットになる可能性がある!
- よってセックスロボットの開発は禁止する必要がある!
サイバーパンクや…。
確かにロボットが絶世の美女やイケメンだったらリアルの異性に興味わかなくなりそう…。
(↓セックスロボットに対して語るメンバー)
この団体が発言力を増すのはいつになるのか。
まとめ
色々あげたが、アメリカは広くて人口も多いのでもっと変な団体もあると思う。
来るべき人類滅亡に備えるために戦う団体とかエイリアンの交信することで未来を予知する団体とかいるらしいし。
でも全米ライフル協会ってやっぱネタ度が頭ひとつ抜きんでてるな…。
やっぱライフルを持っていれば全て解決!
暴力こそ正義やな。
次回は「真のイスラム国? サウジアラビア」について語ります。
<今回の参考図書>
熱狂する「神の国」アメリカ 大統領とキリスト教 (文春新書)
アメリカのカトリックについて触れた本。ヒスパニックが増えたので最近はカトリック教徒が増えているため、おススメの一冊。
ユダヤとアメリカ - 揺れ動くイスラエル・ロビー (中公新書)
今回あえて触れなかったが、アメリカの圧力団体で一番協力なユダヤ系団体について書かれた本。トランプも右腕でもあり娘婿のクシュナー氏がユダヤ人なので影響を強く受けていると言われている。