幽☆遊☆白書でわかるミャンマーの大量虐殺
日本だと全然ニュースになってないけど
CNNやBBCだとヘッドラインになってたりする。
マスコミは山尾議員が誰とパコパコしてようと非常にどうでもよいので
こういうニュースをですね…。
ミャンマーの少数民族「ロヒンギャ」。
何が話題になっているか
簡単にいうと
「ミャンマー政府による民族浄化。つまり大虐殺」
である。
女、子供も皆殺し。
難民の数は数十万人。
人道危機レベルの大虐殺なので大騒ぎしている。
しかし日本人にはあまりにも馴染みが薄い上に報道量もかなり少ないので、
なんで大虐殺が起きているのか、わかりづらい。
そこで幽☆遊☆白書を交えてロヒンギャ問題について説明してみた。
1:ロヒンギャとは
少数民族「ロヒンギャ」はどこに住んでいるかというと
ミャンマーのラカイン州である。
(↓具体的にはココ)
そもそもミャンマーは東南アジアの一大仏教国で
国民の90%が仏教徒である。
子どもが10歳になったら財産の殆どを寺院に寄付する風習があるくらい。
対するロヒンギャはイスラム教徒。
数百年かけて隣国バングラデシュ方面からやってきた移民だと言われている。
(バングラデシュの90%はイスラム教)
昔はイスラム商人がイケイケだったので
ミャンマーにあった王国もイスラム教徒・ロヒンギャを歓迎した。
お金ほしいしね。
経済的にお互い依存しているので
昔は仏教徒もイスラム教のロヒンギャたちと仲良く暮らしていた。
日本でいうとエリートの欧米人が東京で働いてる感じね。
厚切りジェイソンみたいな。
では昔は仲良かったのになぜ
ロヒンギャは民族浄化・虐殺されるほど嫌われるようになったのだろうか。
2:英国植民地時代
問題の発端はイギリスの植民地時代にある。
まーたブリカスかよ!
イギリスの植民地支配の方法はどこも一緒で
「少数民族に多数民族を支配・管理させる」
と言ったもの。
例えば我々はインド人は「ターバン巻いてる人」というイメージだが
実際のインド人は殆どターバンを巻いていない。
(↓こういうインド人はインドには殆どいない)
これはイギリスがインドを植民地とする際に
多数のインド人を少数民族のシーク教徒に支配させた名残である。
今もインドの社会上層にはシーク教徒が多い。
つまり海外に出るようなエリートなインド人はシーク教徒が多く
インド人=ターバン巻く人
という刷り込みがされたというカラクリ。
ミャンマーも例外ではなく
イギリスは少数民族のロヒンギャを優遇し、ミャンマー人(仏教徒)を管理させた。
具体的にイギリスが何やったかというと
- 仏教徒の土地を奪い、ロヒンギャに与えた。
- ロヒンギャにのみ仕事や役職を与え、ロヒンギャは裕福に仏教徒は貧しくなった。
- 優秀な仏教徒は役職につけたいので無理やりイスラム教へ改宗させた。
- ロヒンギャの数が足りないのでバングラデシュから更にイスラム移民を入れた。
- 1に戻る
というループ。
流石、イギリス…容赦ないな。
例えば日本で言うと群馬県民に他県民が支配されるようなものである。
その結果、どうなったかというと想像通り
仏教徒「ロヒンギャの野郎!ぶっ殺してやる!!」
となった。
イギリス、フランス等の欧米列強の元植民地の黒歴史、テンプレコースね。
(ルワンダ虐殺なども似たような経緯で起こった)
3:日本進軍&軍事政権時代
イギリスの植民地支配で疲弊しているミャンマー(ビルマ)。
ミャンマーの仏教徒もイギリス&ロヒンギャに挑むも歯が立たない。
しかしそこに加勢してくれる他国の軍隊が!
それは
日本軍である。
日本軍の加勢により
イギリス&ロヒンギャは敗れ、植民地体制は崩壊。
わー大日本帝国軍カッコいいぞー
そしてここからあの悪名高き「インパール作戦」への繋がっていく。
大敗した日本はミャンマーの仏教徒にも見切りをつけられ追い出される。
わー大日本帝国軍クソダサいぞー
(↓インパール作戦後の日本軍)
そして第二次世界大戦も終わり、ミャンマー(ビルマ)も独立する事になるが
それはつまりミャンマーの仏教徒に主権が戻ってきたということになる。
積年の恨みを覚えている仏教徒たちは
仏教徒「ロヒンギャの野郎!ぶっ殺してやる!!」
となり、迫害を始めた。
(↓迫害され、監禁されたロヒンギャの少女)
いつもの植民地支配解放からのテンプレコースね。
しかしミャンマー軍事政権がロヒンギャがやったことは想像を絶するもので具体的には
- ミャンマー国籍を剥奪する。
- ロヒンギャの土地を奪い、仏教徒に与える。
- ロヒンギャを不法移民扱いし、国外追放処分にする。
- 国外追放したロヒンギャを商品(人身売買)としてタイやマレーシアに売る。
- 売った先のタイやマネーシアで業者がロヒンギャを玩具として殺す。
というオーバーキルっぷり。
流石にアフリカでもこんなヤバイ国ほとんどないぞ…。
密航業者が「安全な国外に逃がしてあげるよ!」
と嘘をつき、人身売買業者に密航者を引き渡しているという噂。
少年十字軍かよ…
タイやマレーシアでロヒンギャが大量に潜んでいる情報を手に入れ
ミャンマー警察を向かわせたのだ急襲は成功し、密航業者をあと一歩のところまで追いつめた。
しかしその途中、ミャンマー警察は見てはいけないものを見た。
人間の醜悪とも極みともいえる営み…
この世とは思えぬ悪の宴だ…
注:「ロヒンギャ 死体」「Rohingya Massacre」とかで調べると
上の画像のような光景が大量に出てくるのでガチで調べないほうがいいです。
4:民主化政権時代&現在
そしてミャンマーは
国際的な圧力や内部の民主化運動の成果により
2010年代から民主化し始め、
2016年に民主化政権が誕生した。
軍事政権の終焉である。
よっしゃ!これでロヒンギャも救われる!
というわけではなかったのである。
むしろ悪化した。
なぜかというと
という流れ。
うーん、民主主義の負の面の芳醇な香りがしますわ。
特に過激な排斥運動は
969運動といい、有名な僧侶のアシン・ウィラトゥ氏が率いている。
↓ロヒンギャ排斥運動のリーダー アシン・ウィラトゥ氏
テロ等も辞さない為「ビルマのビンラディン」と呼ばれる
この現状に不満を持ったロヒンギャの武装勢力は
ミャンマーの警官を9人殺害。
ミャンマーの仏教徒「警官を殺すなんてアイツら、やっぱ人間じゃねーわ。どんどん殺せ!」
ミャンマー軍「うっす!了解した!」(↓虐殺されるロヒンギャ住人)
仏教徒「あいつら民間人の家に火をつけ始めたぞ。周りでも10人以上殺された。クッソ!どんどん殺せ!」
ミャンマー軍「うっす!了解した!」仏教徒「お…??なんじゃ???あいつらに肩入れするなら国連なぞいらん!ロヒンギャは皆殺しじゃー!!!」
ミャンマー軍「うっす!了解した!」
国連「ファッ!?」
なんだ…これ…
この世の地獄か…
そうだ!ミャンマーにはノーベル平和賞をもらった
アウン・サン・スー・チー氏がいるじゃないか!
(↓アウン・サン・スー・チー氏)
スー・チー氏にこの問題について語ってもらおう!
民主化の英雄ならこの問題をなんとかしてくれる!
国連「ファッ!?」
5:まとめ
この問題については国際社会も問題だと思っており、このまま進むと
となるので国連は早々に手を打ちたい。
大企業がダメージ受けそうなので今更国際ニュースに挙がってきた
というカラクリ。
結局、世の中カネだよ。カネ。
つーか全ての元凶のイギリス。お前なんとかしろよ。
パレスチナ問題といい、各地で問題起こしやがって…。
このままだとミャンマーに旅行や出張に行った女性がイスラム過激派に誘拐され
このように↓身代金を要求される事件が起こりそうなので
宥和による解決をしてほしいものである。
(↓女、子供を誘拐し、身代金を要求するイスラム過激派)