なぜオリンピックはオワコンになってしまったのか?
平昌五輪、面白かったですね。
開く前は色々問題があって大騒ぎだったけど。
オリンピックって東京、リオジャネイロ、
今回の平昌だって問題続きで
「もう問題がないオリンピックなんて今後存在しない」
と思ったりする。
まぁ多大な犠牲を強いても
世界的に素晴らしいイベントなんだから、しょうがないっしょ
と思っていたら、候補地を立候補する都市どんどん減ってるやんけ!
なんでかというと開催費以前に
ぶっちゃけオリンピックの魅力が減ったから。
オリンピックはオワコン。
なぜこうなってしまったのか。
主な原因は以下の通りである。
1:インターネットによる個人主義の浸透
正直言うと、人気が低迷した大きな原因は
元も子もないが、
「日本含め先進国ではスポーツの人気が低迷しているから」
平昌関連で一番人気のあるyoutubeの動画が
「北朝鮮美女応援団」ってどうなのよ…
「最近の若者にスポーツの話題が全く通じないなー」
とたまに言ってくるオッサンの肌感覚は正しい。
え、でも近所のスポーツジム賑わってるよ?
ジョギングしている人多いよ?
と思うかもしれないが、最近人気があるのは
- ジョギング
- サイクリング
- ヨガ
等、いつでもどこでも一人で出来る運動であって
競技としてのスポーツではない。
なので、どこの国もサッカー、バスケ、野球などの
チームスポーツの人気は低迷しており参加率が低くなってきている。
(スポーツ大国ドイツですらチームスポーツへの参加率は低迷。)
しかも現代ではSNS等によって、
いつでもどこでも友人・知人とコミュニケーションできる。
そうなると
わざわざ集まってサッカーや野球をやる意味って何?
他人の時間奪うだけじゃん!
ってなる。
別に運動は一人でもできるし。
またサッカーや野球、バスケレベルの人数を集めるためには
常時どこかの地域コミュニティに所属しないといけない。
そういうのを最近の若者は忌避する。
これはスポーツなどに限った話ではなく、
麻雀や飲み会人気の低迷も主だった原因はコレ。
ただ気合を入れて面子を集めたとしても次なる課題が彼らを待っている。
2:若者人口が大都市に集中
「若者が東京などの大都市圏に集中している!!」
と日本の専門家が鼻息荒く地方創生を語るが、
ぶっちゃけこれは日本だけでなく、どこの先進国も一緒である。
どこも産業の空洞化で地方の工場とか潰れて
雇用が破壊されてるし、しょうがないね。
そうなると
「スポーツやろうにも場所ないじゃん!!」
という問題が発生する。
サッカー場や体育館どこにあんだよ!
あったとしてもいつも老人が占拠してるやん!
という問題。
近所のテニスコートを若者が使ってるところ見たことない。
(日本だけでなく欧米の若者の自動車保有率が低いため都心の施設に予約が集中する)
また、最近は
「子供を外で遊ばせておくと危ない」
という体感治安の悪化による親の意識の変化が拍車をかけている。
統計を無視した行動なんだけど。
これによって子供に積極的に体を動かすことをさせなくなった。
しかもアメリカとかはそもそも
「子供が自発的に集まって外で遊ぶ」
という文化は無いに等しい。
子供だけで家で留守番してたら児童虐待になる国だし。
子供の時から外で集まって遊んだりしないんだから、大人になっても
外で集まってスポーツしたいしないわな。
ちなみにeスポーツを五輪に取り込むのはこういう人たちの興味を引きたいから。
3:スポーツ観戦のスタイルの変化
スポーツに興味がある人でもリアルタイムで観戦する人は減っている。
スポーツに興味がある人が
どうやってスポーツを楽しんでいるかというと
- ネットニュースで結果を見る
- SNSで流れてくる数分程度の編集された動画を見る
- 重要場面だけ載せたハイライトのみを追う
「野球は見ないけど、なんJまとめは見る」みたいな。
なので2時間ひたすら走ってるのを見るだけのマラソンとか
全然人気ない。
今アメリカや欧米ではフィギュアスケートの人気も陰りがある。
つまり演技時間4分も長くて我慢できない。
なので1演技1分くらいで見れて刺激がある
スノーボードハーフパイプのような
飛んでクルクル回る
エクストリームスポーツが最近は人気である。
東京五輪でもスケボーとか増えるしね。
もうこれオリンピックじゃなくX-Game見ればいいんじゃ…
最早スポーツの魅力だけで売ることは難しいため
プロスポーツでは観客や視聴者にあの手この手でサービスしている。
メジャーリーグなんて外野でBBQしてるしな。
でも五輪にはそういうサービスはない。
純粋にスポーツだけがコンテンツ!
男らしい!
4:先進国の中間層没落
最後の大きな原因はグローバル化によって
先進国の中間層が没落して貧困層が増えたことである。
スポーツには金がかかるため、幼少期のスポーツ参加率は
貧困率が高まると低くなるという逆相関にある。
現にアメリカの貧困層の子供のスポーツ参加率は
ここ10年で10%以上下落しており、割と深刻。
さっきも言ったが
子供のことからスポーツに参加しないと
大人になってもスポーツには興味がない。
運動しない不健康な国民が増えたため、
アメリカ連邦政府がラジオ体操の位置づけの謎のダンスを作ったくらい。
(ヒップホップ調)
まぁポケモンGOの前に敗北したんだけど。
5:まとめ
今、メジャーリーグや海外サッカーの選手は
未だかつてないほど高年棒であるが
これは新興国のマネーが流れ込んでるからで、
欧米での人気が高まったわけではない。
(現にアメリカではメジャーリーグ離れが問題になっている。)
ではマイナースポーツだらけで資金流入が見込めない五輪で人気を復活させるにはどうするべきか。
総合的にみると、やっぱ『暇と金』っしょ。
というわけで東京五輪のために賃上げと休みください。お願いします。