辺野古移転賛成だけど移転反対デモに参加してみた
辺野古への基地移転が話題ですね
せっかく色々頑張って話を進めて来たのに、
鳩山政権とかいう猫(ルーピー)が
リセットボタンをポチッと押してしまったから大変なことに。
翁長沖縄県知事も10年前はバリバリの移転賛成派だったけどパフォーマンスのために大変だよな。
(翁長氏は元自民党県連幹事長)
で、この問題について色々調べてみたら
6/10に大規模デモを国会前でやるとのこと。
共謀罪反対デモに参加してみた時も新たな知見(実は出会い目的)を得たし、
(共謀罪反対デモのレポートは以下参照。)
今回も何か得られることあるかも!
と思い、普天間基地、辺野古移転反対デモに参加してみた。
1:デモに参加してみて
休日だからか1か月前の金曜夜の共謀罪反対デモを見に行った時よりも人おるやん。
前回いなかった護送車がいるぞ!
テンションあがってきた!
体感的にはJ2のギラヴァンツ北九州の試合見に行ったくらいの動員かな。
(社会人になって最初の赴任先が北九州だった。)
多分3000人~5000人くらい。
え、主催者発表は1万8千人!?
そんなにいないって。冷静になろう。
どんな人がいるのか見るために国会を一周し、
割り振られた場所に立って、配られたプラカードを持って抗議活動(演技)をした。
(↓もらったプラカード)
周り「イテンハンタイ! ハンタイ! ハンタイ! 」
ワイ「コノヘンタイ! ドヘンタイ! daヘンタイ!」
プラカードもって叫んでるときに目の前にTVカメラが通ったから映ったかもしれんね。
イエーイ!みんなー!見てるー?
で、いろいろ見たところ、いた人たちはこんな人たちだった。
・全労連/自治労/日教組系の人たち
今回、共謀罪反対デモの時と違っていろいろ種類がいるなぁ。
日教組がいるのは伝統芸能の域。
基地反対に労働組合が来る理由とは?
君ら、賃金上げろデモのときに見なかったけど何やってたん?
・いつもの宗教団体
国会議事堂の最寄駅についてまずこれを渡される。
顕正会か。前回のデモの時もいたなー。
(民主主義、資本主義、共産主義すべてを否定して宗教で国を治めようとしてるヤバイ新興宗教。)
本当にこれで信者集まるのかね。
統一教会もいつも通りいる。
この人たち何をモチベーションに生きてるんやろなぁ…
・過激派団体(革マル派、中核派)
所謂、左派過激派団体。
警察のポスターの
「過激派アジトの発見にご協力ください」
の過激派とはこいつら。
主にやったこと
- 警官を焼き殺した
- 思想の違いから仲間を殺した
- 異なる過激派組織の長の家に押しかけて寝ているところを鉄パイプで数人で殴打し、殺した。
まだ組織が生き残ってて、警官の目の前で大手を振って歩いてるのがすげーわ。
・オタサーの姫と騎士達
共謀罪のときはジジババだらけだったが、今回は若い人多かった。
(休日だったから? と言っても7割は年配の人)
私はデモが本格的に始まる前に到着して20分ぐらい暇だったので
隣の若い女性と話してみた。
ワイ「すいません。ちょっと聞いていいっすか?」
女性「なんですか?」
ワイ「今回初めてなんですが、このままここで待ってればいいんですかね?」
女性「そのはずですよー」
ワイ「ありがとうございます。」
男性A「おい!お前!何、ミホちゃんと何しゃべってんだよ!」
ワイ「え?(ミホちゃん?)」男性B「ミホちゃん、飲み物買ってきたよ(どこからか帰ってきた様子)」
女性「ありがとー」ワイ「みなさんどういう関係?」
女性「大学サークルのOBの集まりですよー」
男性A「……(無言の睨み)」
なるほど、これが噂のオタサーの姫って奴か。
大学の過激派サークルも多分に漏れず男女比が偏ってるんやろなぁ。
男のほうは本当に抗議活動のために来たんすかね。
ワンチャン狙ってるだけでは…。
そんな性欲の奴隷たちに囲まれつつ、14時になったので演説が始まった。
2:辺野古移転問題の概要
演説を聞いて、デモの主張を精査する前に
そもそも辺野古への基地移転がなぜこんなに揉めているのか、
以下の観点で確認しよう。
- そもそもなんで移転するのか。
- なぜ沖縄の人は怒ってるのか。
- なんで沖縄以外では基地を作れないのか。
・そもそもなんで移転するのか。
簡単にいうと
「普天間基地のまわりが家ばっかで危ないからもっと田舎に移転する」
のが理由。
(↓普天間基地。周りに住宅街が広がる)
移転する普天間基地は海兵隊の基地なのでヘリコプターなどの空飛ぶ乗り物の利用が多い。
海兵隊っていうとは物凄く雑に説明すると
敵の軍の基地とか船とかに直接乗り込んでぶっ殺す部隊ね。
相手方に乗り込むのにヘリコプターが重宝するわけですよ。
でもこのヘリコプター、FPSゲームをよくやってる人ならわかると思うが
割りとアッサリ墜落する。
ゲームによってはリボルバー銃で堕ちる時あるんですけど…。
1950年代に作られたコルトパイソン最強すぎませんかね…。
で、この普天間基地、街のど真ん中にドーンってあるものだから墜落したら大惨事である。
米兵「ヤバイ!悪天候すぎてヘリが!うわあああ」
↓
ヘリコプター「ぼかーん(墜落)」
↓
民間人「ち~ん(巻き込まれて死亡)」
ということになりかねない。
というか、なったことある。
これは沖縄の民間人にとっちゃ怖すぎるので、移転をすることにした。
場所は海の上の辺野古。
しかも元々隣には米軍基地だから延伸するだけ!
墜落しても周りは海だから安心!
米兵「ヤバイ!悪天候すぎてヘリが!うわあああ」
↓
ヘリコプター「ぼかーん(墜落)」
↓
民間人「なんか海のほうでヘリが堕ちたなぁ(鼻ほじほじ)」
民間人危なくない!
なんだ良いことだらけじゃん。
なんで沖縄の人怒ってるん?
それはこれまでの経緯に問題がある。
・なぜ沖縄の人は怒ってるのか。
簡単にいうと
「なんでいつも沖縄ばっか基地作るんだよ!不公平だぞ!」と怒ってるから。
事実、在日米軍基地の7割近くが沖縄に集中している。
しかも負担の割合は年々増えている。
これじゃあ沖縄の人がキレるのもしょうがないわな。
じゃあなんで沖縄以外に作らないのか?
これを沖縄の人は「本土人による差別」と捉えている人もいるが
事態はそんな単純ではない。
・なんで沖縄以外では基地を作れないのか。
結論からいうとアメリカの都合で主に
- 海兵隊だけ県外に出しても意味ないから
- 沖縄以外は不便だから
の2点。
先ほども説明したが
海兵隊とは敵の軍の基地とか船とかに直接乗り込んでぶっ殺す部隊なので
海軍・空軍・陸軍との連携が重要になる。
海兵隊が投手だとすると
海軍・空軍・陸軍はキャッチャーや他の内野陣みたいなもん。
また
敵の軍の基地とか船とかに直接乗り込んでぶっ殺すって具体的にどこでやんだよ?
という疑問も多い(海兵隊不要論)が、この疑問の答えは明確である。
疑問の正解は「台湾」
台湾には中国への配慮で在日米軍はいない。
しかし現実には中国に占領されないために護る必要がある。
なので毎回、アメリカとの県外施設の交渉はこんな感じで日本側の妥協で終わる。
アメリカ「家の隣に駐車場あって便利だわー。HAHAHAHA!」
日本「アメリカさん!あなたがいつも使ってる駐車場の土地欲しいから、代わりの土地用意しといたよ」
アメリカ「ん?用意してくれたトコ、隣の駅やんけ!! なんで電車乗って車乗りに行かないとイカンのだ! そんな不便なとこ嫌だから今のまま居座りますわ。せめて徒歩5分圏内な。」
日本「そんなー…(´;ω;`)」
アメリカ「お、クソジャップ。台湾を見捨てるってことか?」
日本「そ…それは…」
こんな噂の東京マガジンのようなやりとりで、橋本龍太郎、小泉純一郎、鳩山由紀夫は全てこれで散っていった。決して県外に移設の運動を怠ってたわけではない。
もし、本当に県外に移したいなら
日本が「台湾に近くて、海軍・空軍・陸軍・海兵隊を全て置ける沖縄以外の土地」をアメリカに用意する
事が必要であり、ぶっちゃけそんな条件に合う土地は国内には存在しない。
なので、沖縄の基地を移転させたいのなら以下の二択である。
- 台湾に基地を移転させて、中国を激怒させる。
- 台湾を見捨てて中国に占領させる。現実は非情である。
こういうことをデモの人たちは言って欲しかったナー。
(私の妻は「だったら台湾が日本になればよいじゃん!」みたいなウルトラCを言っていたが妄想でもそんな野心的なことを思ってはいけない」)
さてこれらの事を踏まえてデモの主張を見ていこう。
(↓ちなみにヒラリー・クリントンは台湾を見捨てようとしていた)
3:デモの主張
前回の共謀罪反対デモのときよりもベテラン活動家が来たのか
割りとスピーチに勢いがあった気がする。
主な主張は以下の通り。
・辺野古移転反対は沖縄県民の総意
○主張
演説「沖縄県民は『もう沖縄に基地はいらない!』って思っている!」
周り「そうだーそうだー!」
ワイ「そうだーそうだー(せやな)」
○整合性チェック
基地移転反対派が多数派であることは事実。
私も厚木の空軍基地近くに住んだことあるのでわかるのだが
住んでる家の上空を戦闘機が飛ぶと爆音で何も聞こえなくなる。
基地は「できれば家の近くにあってほしくない施設」であり
誰しもが反対する。原発等と一緒ね。
この点については申し訳ないと思っている。
(↓全国的には支持派のほうが多い)
・日本政府は沖縄への差別を煽っている
○主張
演説「日本政府は沖縄県民の想いを踏みにじり、沖縄県民を差別するように煽っている。」
周り「そうだーそうだー」
ワイ「そうだーそうだー(棒)」
○整合性チェック
煽っていない。
政府は数十年近く、基地負担を軽減させるように働きかけたことは事実。
しかしアメリカ側の都合でこれができない。
問題はマスメディアが沖縄県を映す際に
今回のデモのような人ばっかりを映すために
「沖縄県民って変な人たちなんだな」
と視聴者に印象を植え付けてしまっていることだ。
つまり差別の原因はデモ隊、むしろお前らだぞ。
(↓ 当たり前だが沖縄県民にもいろんな人がいる)
・共謀罪は辺野古移転反対運動をを弾圧するために作られた
○主張
演説「辺野古移転反対運動を弾圧するのが共謀罪法案だ!
辺野古で抗議していた山城博治さんらへの不当な長期勾留は共謀罪の先取りだ!」
周り「そうだーそうだー」
ワイ「ファッ!?」
○整合性チェック
違います。
共謀罪法案は「犯罪組織が犯罪行為を立案し、行動した際に取り締まる法律」。
ここで犯罪組織や犯罪行為の定義が想定になっているが
デモや座り込みが犯罪になることはない。
また、山城博治さんが逮捕された理由はデモや座り込みではなく
辺野古の隣の米軍基地に侵入したから。
スネークかよ。
(↓ 米軍基地に潜入する活動家)
4:感想
この辺野古移転問題、正直解決策はないと思う。
辺野古移転が最も悪くない選択肢であり、無難すぎる。
というか他に選択肢がない。
残酷だが、それが事実。この世界は残酷だ。
今回のデモも正直、具体的な解決策をなんら示していない。
正直、ただのライブイベントだな。
と色々考えていたら、
隣のオタサーの姫と取り巻きの会話し始め、オレの心をえぐっていった。
女性「彼氏と映画見る約束してるから帰るね!今日はありがとう!」
男性A「う…うん バイバイ」男性A「………」
男性B「………」
男性A「……新宿でも行くか…」
男性B「…そうしよう」ワイ「………」
結論:やはり、この世界は残酷である。
次回は「新たな火種 中東カタール」について書きます。