NARUTOでわかる南スーダンの分裂
南スーダンが話題ですね。
安倍首相「南スーダンは、永田町と比べればはるかに危険な場所だ」
稲田大臣「戦闘ではなく衝突。衝突の際の記録? ないよ!!」
と与党が燃料を投下しまくっており、大爆発を起こすと思いきや
キモい幼稚園問題で話題が奪われて少しかわいそうな国。
南スーダンって最近独立を達成したのに、なんでまた内部でゴタゴタしてるの?
という疑問を持ってる人が周りに多かったのでNARUTOを使って説明する。
1.誰と誰が対立しているのか
そもそもどの勢力同士が対立して福岡県みたいな物騒な地域になっているのか。
答えは
大統領 VS 副大統領
SMAPで中居クンとキムタクが喧嘩してたみたいなもんね。
NARUTOでいうとナルトとサスケ。
伝統の一戦かよ。
二人の紹介をすると
大統領
<プロフィール>
ゲリラ組織の司令官だった男。叩き上げの軍人。
被ってる帽子はアメリカのブッシュ(子)大統領にもらったもの。
なのでアメリカとの繋がりが深い。
副大統領
<名前>
マシャール
(リエック・マチャル)
<プロフィール>
ゲリラ組織の立ち上げメンバーの一人。
イギリスの大学を出たインテリ。
この二人はどのようにして対立を深めたのか。
( ↓ 仲が良かった頃の大統領と副大統領)
2.独立のために共闘
この二人、もともと仲間だった。
スーダンからの独立を目指して戦ったゲリラ組織
「スーダン人民解放運動(SPLM)」
の一員だったのだ。
その組織のナンバー1とナンバー2だった。
(↓ 独立直後、手を組む大統領と副大統領)
元々スーダンという国は北部に首都、南部に資源があった。
なので長年、北部が南部を支配しており、南部の不満が溜まってた。
(しかも北部はイスラム教で南部はキリスト教なので北部がイスラム教を強制してた。)
そこで南スーダンが北スーダンを相手に独立戦争を始めたのが1983年~2005年の話。
北スーダンが地球連邦で南スーダンがジオン公国みたいなもんね。
そこでキールとマシャールの二人は共闘し、ついに独立を勝ち取った。
戦友だったのだ。
( ↓ 戦友だった大統領と副大統領)
3.仲たがい
ではなぜ、戦友だった二人が仲たがいしてしまったのか。
答えはアフリカらしい答えで「部族が違うから」である。
大統領のキールはディンカ族。
世界で一番身長が高い民族と言われている。
農耕民族。
南スーダンでは一番多い。
そのため一番力を持っている。
(↓ディンカ族の男性(左) コラではない。ちなみに右は子供ではなく大人)
副大統領のマシャールはヌエル族。
遊牧民。
南スーダンでは二番目に多い。
別に写輪眼は持っていない。
(↓ ヌエル族(うちは一族に見えるけど違います) )
で、問題は独立後のパワーバランスが単純な人口比で
ディンカ族(大統領派) > ヌエル族(副大統領派)
になってしまった事である。
官僚の数や握ってる資本の数も違う。
なのでディンカ族が得するように暗に誘導している。
(↓ 不正したディンカ族役人にキレるヌエル族)
ここで一部のヌエル族が激おこ。
武器を持ち、武装蜂起した。
うちは一族が木の葉乗っ取りしようとした感じね。
ここで大統領のキールが取った行動は「皆殺し」。
反乱起こしてるし、ある意味しょうがないね。
NARUTOでもうちは一族皆殺しだったし。
( ↓ ヌエル族兵士皆殺しの真実が告げられた瞬間)
キール「クーデターを未然に防いだぜ!」
マシャール「皆殺ししといて何を言うか!」
(↓ 同胞を皆殺しにされて復讐を誓う副大統領マシャール)
ということで政府軍(ディンカ族) VS 反政府軍(ヌエル族)の戦いが始まる。
そして今の混乱に至る。
( ↓ 再び始まる内乱)
4.現在の戦況
かと言って、なぜこんなにゴタゴタが長引いているのか。
数的には圧倒的に政府側のほうが多いんだから勝てるでしょ。
と思うが反政府側を支援している奴がいる。
それは北スーダンである。
反政府軍(ヌエル族)は憎き政府軍(ディンカ族)を倒すため
かつての敵、北スーダンと手を組んだのである。
本末転倒かよ。
北スーダンも南部への影響力を強め、
かつてのような支配を企んでいる。
というかこいつが糸が引いているとも。
三国志的なムーブすぎる。
(↓ 復讐を誓う副大統領マシャールを支援する北スーダン)
こうして今の膠着状態に至る。
こんな状態で自衛隊がPKOに行っても道路とか作ったりしても意味ないっしょ。
ってことで撤退。
南スーダンの住民は犠牲になったのだ…。
次回は「現代の「奴隷船」 満員電車」について書きます。
(↓南スーダンで行われている穢土転生の術)
<今回の参考図書>
なし。
誰かまとめた本出してください。