セガが90年代にやったこと まとめ
こないだこんなことツイートしたらメチャクチャ反響があった。
セガのここがすごい
— 浮田 (@floatune) 2017年7月26日
・業界初ネットワーク対戦機能を導入
・業界初ヘッドマウントディスプレイによるVRゲームを製作
・業界初3Dホログラム(立体映像)によるゲームを製作
・業界初オープンワールドゲームを製作
セガのここがダメ
・上記のことを90年代にやった
みんなセガ好きだな。
私も自分の勤めてる会社の社是はわからないがセガの社是は即答できるほどのセガ好きである。
創造は生命!
経営理念は
- 「知的創造で社会に貢献」
- 「先進技術で時代の先取」
- 「人社一体で目標追求」
で、「ツイートの各々の商品は何?教えて!」
って人が多かったのでここで紹介する。
1:ネットワーク対戦機能を導入
商品名:メガモデム
実現時期:1990年
かなりの人がドリームキャストのモデム搭載と勘違いしていたようだが違う。
正解はメガモデム(1990年発売)である。
価格は12800円。
メガドライブに装着。電話回線を利用して
- ネットワーク対戦(麻雀ゲー)したり
- ダウンロード専用ゲームを配信したり
- プロ野球の試合状況をリアルで中継したり
ができた。
ちなみに通信速度は1200bps。
この速度だとクレカ決済が難しい、というか当時はネット決済とかないので
本体価格に配信ゲームの価格が含まれている。
ソ連崩壊前にダウンロード配信用ゲームを開発、配信してたという事実。
ちなみにこの年にセガは東証1部上場企業になっている。
やったぜ。
2:ヘッドマウントディスプレイによるVRゲームを製作
ヘッドマウントディスプレイを装着しながらシューティングをするアトラクション。
ジョイポリスに設置された。
この当時は第一次VRブームと呼ばれるような時代で
今のVRの盛り上がりをよりクオリティが低い状態でやっており、セガはそれをゲームで表現した。
(「VRでドライビングシミュレーターを作れば交通事故をなくせる!」と当時の人は言ってた。今と変わらないような…。)
ゲーム内容は3Dシューティングで頭を動かせば、ゲーム内の視点も動いた。
(つまり今と一緒)
今バンダイナムコやってるVR ZONEとやってる事はソックリである。
ナムコはバンダイと合併する案もパクッたし、なんでもセガからパクるな
ヘッドマウントディスプレイのデザインはこんなの。
噂によるとこの装置のデザインからバーチャロンのバーチャロイドの顔が生まれたとか。
ちなみにセガは家庭用のVRも開発しており、発売寸前まで行ったが中止された。
なお、アーケードゲームではイギリスの企業がセガより先にVRゲームが1991年に発売されている。
ゲーム内容は大きなロボットに乗って対戦して撃ち合うみたいなもの等。
すまん…。業界初じゃなかった。
3:3Dホログラム(立体映像)によるゲームを製作
商品名:Hologram Time Traveler
実現時期:1991年
自称「世界初の立体ホログラムゲーム」。
そりゃそうだろ…
しかも出てくるキャラはなぜか実写。
ゲームの中身はセガではなく伝説のゲーム「ドラゴンズレア」の作者が作っている。
どおりでバタ臭い…。
内容はドラゴンズレアまんまでダークソウル並にすぐ死ぬ2Dアクションゲーム。
3秒で死ねる。
ちなみに1プレイ400円。
4:オープンワールドゲームを製作
商品名:シェンムー
実現時期:1999年
オープンワールドゲームの定義にもよるが
GTA3のヒットにより、GTAライクのゲームがオープンワールドとされており
その元祖はシェンムーである。
(と海外ではよくされている)
私の顔アイコンの元ネタはコレ。
最近はこの顔アイコンに実際の顔が近づいてきている。
内容は今のオープンワールドゲームとほぼ一緒で
できる。
当時はこの手のゲームが珍しく、操作方法や遊び方の説明でシェンムー1の大部分が費やされてしまってるのが惜しい。あと金かけすぎて会社を傾けたのが有名。
1は今のゲーマーにはなかなかおすすめできないが、2は名作なので是非。
ちなみに続編のシェンムー3の製作が発表され、KickStarterで資金調達された。
私は5万円寄付しました。
5:感想
当時は「時代の3年先は行っている」
と言われたセガ。
アメリカ軍が軍事訓練のためのゲーム構築をセガに依頼したくらい。
でも実際はもっと先の10年、20年先を行ってて、崖から落ちちゃったね。
なんでハード事業から撤退してしまったのか。
それは…それは…
俺たちが…
セガを支えてあげられなかった…から
うわあああああ(号泣)
ふう…落ちついたのでドラクエやろうと思う。
次回は「カジノ設立にオールイン?IRビジネス」について書きます。